きもの姿の女性

一般社団法人日本きもの連盟  
会長理事 奥山功 
ご挨拶
会長理事 奥山功会長日本きもの連盟は一昨年皆様のご協力により、一般社団法人として再出発致しました。

 その歴史を紐解くと、昭和32年に全国呉服専門店連合会が発足し、平成4年には全国呉服専門店協同組合に拡大、その後平成6年にはナショナルチェーン店も加盟可能な日本きもの連盟の発足となりました。そして呉服専門店協同組合ときもの連盟は共同事業を行うようになり、令和2年には一本化の実現により一般社団法人日本きもの連盟が新しく出発致しました。これまでに多くの運動、事業をしてきました。

 近くには平成26年から成人年齢引下げ国会議論に関して、具申書の提出等の運動を起こし、いよいよ令和4年4月には施行される18歳成人に対して、「二十歳の祝典国民推進会議」を発足して国会への請願・具申、今では法務省より20歳で祝うことが多くの意見であるとの方向性が発表されるまでになりました。この件は引き続き各地の皆様の運動継続をお願い致します。

 伸びを期待できる環境というよりむしろ維持する事に注力せざるを得ない状況下に於いて、連盟の大きな役割の中には、皆様の受け皿となり、立法府や行政府への私達業界が抱える諸問題に対しての陳情や具申、公共性を持たせ、和装小売業界の底上げを図る事が主たる役割です。

 従来より続けているきもの世界遺産登録へ向けての運動に対する支援等の他に、今年は春先より事業を展開していく計画をしております。
 3月3日のきもので祝う女性の日登録記念行事と式典(京都二条城於)、3月3日~8日迄の春のきものウイーク(全国小売店参加事業)、5月5日(こどもの日端午の節句)をきもので祝おう(全国小売店参加事業)、7月7日七夕の各節句をきもので祝う行事を組み込み11月15日のきものの日(七五三)の各行事を会員店皆様の協力を得て、国民生活にきものを取り入れてもらう行事とし全国展開してまいります。

 又、10月10日デジタルの日に合わせて、きもの連盟もデジタル化を目指し、全国にきもの行事のデジタルによる発表ができるよう取り組んでいく所存です。

 新しい期からは、次の事業として、お客様参加型の行事として「日本きもの川柳」の公募発表や、「日本きもの文化人」等の企画も計画しております。

 前述しました通り、きもの連盟は先人達より引継いで国の機関との窓口となり、皆様一店一店のお力を結集して、業界の力を少しでも強靭な組織になるよう望んでおります。

 日本の伝統文化であるきものをこれから次世代の後世の為に、そして私達きもの小売業界の繁栄を願い、皆様のお力添えのほど宜しくお願い申し上げます。